昔、河北町で”ちょっと一杯”といったら「そば屋で」が主流でした。と言いますか、お酒が飲める場所はおそば屋しかありませんでした。当時はメニューの種類も少なく、ほとんどのお客さんが馬肉を煮たものをおつまみにお酒を飲み、盛りそばでしめるというスタイルだったそうです。盛りそばというとザルにのったそばを思い浮かべますが、当時はどんぶりに入れてお客さんに出していました。
ある日、一人のお客さんが残った馬肉の煮込みをそばにかけて食べてみたところ思いのほか美味しく、馴染みのお客さんたちから注文されるようになったという、今で言う「裏メニュー」でしょうか…。
その後、馬肉が手に入らなくなってしまい、ほかの肉で代用することに。当時、河北町に多かった養鶏場の鶏肉を使ってみたら、思いのほかお客さんからの評判もよく、鶏肉の肉そばが正式メニューとなりました。
(かほく冷たい肉そば研究会より引用) |